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2010年6月29日 (火)

参院選で問われている事

【高野論説】菅政権に仕事をさせるかさせないかという選択

この参議院選挙には白か黒かというような鮮やかな政策的対立軸はほとんどないに等しく、結局のところ、

▼菅直人政権に参院の単独過半数に届く60かそれに近い議席を与えて、ともかくもここは落ち着いて思う存分仕事に取り組んで貰って、その結果は3年後の総選挙もしくはダブル選挙で厳しく判定し、気に入らなければ菅のみならず民主党から政権を取り上げればいいと考えるか、

▼それとも、どうせこの内閣ではダメだと分かっているから、民主党には現有54以下の議席しか与えずに衆参ネジレの地獄に追いやって、早ければ9月の同党代表選、遅くとも来春の予算審議までの間に小沢グループや自民から分裂した小党群を含めてガラガラポンの政界再編が起こって、何かしらヨリマシな政権が生まれることに期待するのか、

 ──という選択である。

●"非常時"にドタバタは止めよう!

私の立場はハッキリしていて、「もうドタバタはいい加減にして貰いたい」ということであり、国民の多数の気持も同じではないかと推測する。

選挙戦である以上、各党党首はじめ候補者も、唾を飛ばし声を嗄らして自分らの政策を主張し他党のそれを批判するのは当然だろう。

しかし、少なくともこの選挙に関する限り、マニフェストなどどうでもいいと言ったら北川正恭=元三重県知事に叱られるが、あれこれの個別政策を比較してどちらがよさそうかを選ぶというような"平時"の選挙とは訳が違う。日本はいま"非常時"である。

第1に、この国では06年以来、4代の総理が1年間かそこらの任期でコロコロと代わって、国難ともいうべき状況下で政治それ自体がロクに機能せず、そのことが国民の不信どころか世界の嘲笑を招いている。

何党の誰政権であるにせよ、こんなことを4年間に5度までも、しかももっと短い周期で繰り返すようでは、この国は奈落に沈む。

第2に、自民党3代の総理の辞め方と民主党鳩山前総理の辞め方では"非常時"の意味が違う。自民党にとっては、そもそも小泉純一郎が"最後の切り札"であって、「自民党をブッ壊す」の名言が象徴するように、自民党総裁が反自民を偽装するというトリックによって長期政権の延命を図ったのだったが、その小泉が去った後にもう1枚も2枚も別の"最後の切り札"などあるはずがなく、つまりはその後3代のコロコロ辞任は半世紀を超える同党支配体制の断末魔状態を表していた。

それに対して鳩山(と小沢)の辞任は、始まったばかりの革命過程のほんの緒戦における最初の政治的殉教者であって、後に続く者に貴重な教訓を残すことが出来た。一言で言って、米国・官僚・自民党・マスコミなど反革命的な旧体制による総掛かりの抵抗と戦って21世紀の扉を押し開くには、もっともっと巧妙な知恵と緻密な戦略・戦術が必要だということである。

これを国民側から見れば、昨年9月の政権交代の歴史的な意義を踏まえて、その後9カ月の鳩山(と小沢)の失態にもかかわらず、そして菅政権へのあれこれの不満や不安にもかかわらず、「民主党革命再スタート!」(週刊朝日6月18日号の特集見出し)を菅に託して、少なくとも13年総選挙もしくはダブル選挙までの3年間、我慢強くこれを守り育てようとするのかどうか、である。

●政界再編なんてあるのか?

第3に、そうでないとすれば、自民党にそこそこの票を与えて同党の政権復帰に道を拓くものとしてこの選挙を位置づけるのか、それもダメなら、群生した小新党に力を貸すことを通じて自民・民主それぞれの分裂による政界再編のきっかけを作り出すものと位置づけるのか、ということになる。

自民党を今のままで政権に復帰させるなど、私に言わせれば論外で、この党は選挙後もさらに分解を続けながら一旦は壊滅して、そのどん底から(ヨーロッパにあるような)現代的な保守党として再生してくるのでなければ、2大政党制の一翼を担うものとはならないだろう。

自民党は、「明治以来100 年余りの官僚主導体制」(小沢)の随伴者であって、そのままでは「革命的改革」(同)の対象ではあってもその担い手となることなど出来るはずがない。

とはいえ、国民から見ればここで自民党を励まして保守再生に期待するという投票態度を示すことは1つの選択肢で、それを1つの流れにするには、谷垣禎一総裁は民主党の枝葉末節を批判してばかりいるのでなく、5年後10年後を睨んだ自民党復活の道筋を堂々と示さなければならないだろう。

他方、政界再編とは結局、民主党から小沢グループが離脱して小新党群の一部や国民新党などを糾合して自民党の分裂を促すということだろうが、これらの小党はいずれも本質的にシングルイシュー政党であって、その全部もしくは一部や自民党からの更なる離脱者を糾合したところでどういう旗印が立つのかは見えてこない。

旗印なしにそれを仕掛けてもただのドタバタに過ぎず、多くの国民は今の日本にそんなことをやっている暇はないと思うだろう。しかし、旗印がなく政界再編の形も見えていない中でも、民主・自民両党への不満や不信に基づく批判票の受け皿として小党群が一定の支持を集めることは大いにあり得よう。

それに対して社民党、共産党、公明党は基本的に政局の外にあり、批判票の受け皿としても新鮮さを欠いているため、既存の支持基盤をどこまで維持できるかが課題となるだろう。

(THE JOURNAL)

上記コメントはごもっとも。

ワレワレ国民は『もうドタバタはいい加減にして貰いたい』なんですよね。

与党も野党もない。

国会議員のドタバタ劇に飽き飽きしてるのですよ。

ワタシも思うのは、今回の参院選は

_72 『国民は菅首相に国政を託してみるのかVS悪徳ペンタゴンに国家を牛耳らせるのか』

なんだろうなぁ~と思いますよ。

細かい事より、最低国家となってしまったニッポンを正しい道の方向性に導いてくれそうなところ(政党)はどこか?

その選択なんだと思いますな。

『考えるな!感じるんだ!!』

そうすれば自ずから選択の道は開けよう。。。。。

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うーーーーん、さっき知ったばかりだが、ネットで調べて少しずつ、わかってきました。みんな、情報早いねぇ(-。-)y-゜゜゜さて参院選で問われている事: 心のよりどころ この参議院選挙には白か黒かというような鮮やかな政策的対立軸はほとんどないに等しく、結局のところ、 ....... [続きを読む]

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