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2010年11月12日 (金)

それでも若者は豊かに暮らすか・・・・・

購買力の衰え

 若者市場が失ったのは、数のパワーだけではない。若者一人ひとりの購買力も、急速に衰えている。国税庁の「民間給与実態統計調査」のデータによると、25~29歳の勤労者の平均年収は、1997年から2009年の12年間の間に、373万円から328万円へと45万円も減少した。前後の世代を含め、若年世代の所得は1997年以降一貫して右肩下がりだ。

若者は昔に比べてかなり貧乏になっていることが数字で示されています。まあね、データで示されなくても、みんな実感として分かってるけど。

こんなデータを突きつけられると「若者はもう豊かな生活は送れないのか?」って絶望的な話になりがちだけど、決してそんなことはない。若者は豊かな人生を送れる。

バイクとか車とか家とか、むかしなら若者がこぞって買い求めていたものが最近はめっきり買われなくなって、これを世間では「若者の~離れ」などと言って、若者市場の縮小・若者の貧困化を示す現象のひとつだとしている。けど、これは大きな間違いだと思う。「~離れ」ってのは、カネ持ってる人たちが買わなくなることを指すのであって、もとからカネ持ってない現代の若者たちは、そもそも接近したことなんてない。

近代経済学の始祖アダム・スミスが『道徳情操論』で指摘したとおり、お金や資産をたくさん持つことは、社会的地位と尊敬を得るための単純明快な手段として、多くの人に支持され実行されてきた。だけど、お金や資産を潤沢に持つことができなくなった今の若い人たちは、それらをたくさん持つことで人生を充足させようとは思わなくなった。

よーするに「お金や資産をたくさん持って社会的地位を得て豊かな人生を送ろう!」っていうような社会倫理観は、若者のものではなくなりつつあるんだ。

お金が無いなら無いなりに豊かに暮らすことを、若者はできるようになってきている。お金は自分の趣味ややりたいことが経済的に不自由しない程度に持っていればよい。既存の社会がステータスだと信じ込ませていた色々な豊かさの象徴に振り回されることなく、ね。お金や資産をたくさんもって、社会的に高いステータスを得ないと豊かな人生ではないという既存の価値観は、若者にとって遠い過去のものになっていくんだ。

それぞれの趣味ややりたいことをして、充実した日々を送るために、お金を使う。お金そのものを溜め込んだり、お金を高価な資産に換えたりすることこそが豊かな人生である、とはうつらなくなった。

これまでに社会が作り出した「これを買わなきゃダメ」っていう社会的ステータスの煽動に踊らされることなく、人生の充足のためにお金と向き合いはじめた若者は「お金」の根源的な意義や「本当の豊かさ」について、気付き始めたのかもしれない。

若者はみんな豊かに生きていく。お金持ちになることではなく、お金と向き合うことによって。

で、そんなこと言うと「おい! そんなの負け惜しみのすっぱいブドウの理屈じゃねーか。若者だって金欲しいし偉くなりてえんだよバカ野郎!」ってツッコまれそうだから言っておこう。

そりゃあ「金持ちになってこそ豊かな人生!」って考えてる若い人だっているだろうよ。だけど、冒頭のデータが示している通り、金持ちルートは若者にとっては昔よりずっとずっと厳しくなってるけど、それでもいいのか?って話だよ。現代の若者が金持ちルートで豊かな人生を得るためのハードルは、昔よりずっと上がってる。それに気付いたからこそ、金持ちルート以外の豊かな人生の送り方を、若者は探求しはじめたんだ。カネと地位こそが、人生の無上の豊かさだと思うなら、止めはしない。もちろんそういう考え方もアリだ。それらの獲得のため大いに頑張ったらよいと思う。けど、多分しんどいよ。

たださ「ある程度お金もたないと世間体が・・・」という動機だけで金持ちルートを選ぼうとしている若い人、もう一度よく考え直してみたほうがいいんじゃない? 金持ちルートを選ぶと、激しい競争は死ぬまでずっと続くよ。ことにハードルが上がった昨今なら、カネと地位が与えてくれる人生の充足を感じるヒマなんてないくらいにね。

「お金持ちになって豊かに暮らしますか。お金をつかって豊かに暮らしますか。」と、現代の若者たちは問われているんだ。

(テラの他事寸評)

「お金持ちになって豊かに暮らしますか。お金をつかって豊かに暮らしますか。」と、現代の若者たちは問われているんだ。

確かにその事は理解できます。

ワタシはその先まで心配してしまうのですよ。

今はいい。

今、貯蓄できない若者が多いと聞きます。

賃金が少なくては貯蓄まで出来ない事も理解できます。

そういった若者が多い中で、『お金を使って豊かに暮らします』だけでいいのでしょうかね。

心配なのは『老後』です。

貯蓄はない。

賃金が少ないままでは、先の厚生年金額も少ないはずです。

年金だってその時に出るのかどうかもわからないご時世です。

7766 貯蓄もない、年金も少ない。

これで老後が過ごせるのかどうか?

それが心配なワタシなのです。

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