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2014年12月28日 (日)

己の敵は己にあり byがん細胞談

【坂口至徳の科学の現場を歩く】胃がん、斬新な治療法 蛇が尻尾を…がん細胞で、がん抑制 大阪市大

 胃がんによる死亡は、診断や治療技術の進歩で減少しているものの、死亡数が年間約5万人と、がんの中では2位を占め、主要ながん死因だ。外科手術や内視鏡による治療に加えて薬物、放射線などによる治療があり、胃がんの種類や進行の程度によって異なる治療法が選択される。

 薬物による化学療法の場合、さまざまな抗がん剤が使用されており、最近では一部の胃がんについて、がん細胞の増殖に関わる因子を狙ってピンポイントで抑える分子標的薬が併用して使われるケースが増えてきた。このような分子標的薬は効果が高いだけに、新たなタイプの薬剤の開発が待たれている。

がん細胞に自身の増殖抑制物質をつくらせ…プロスタグランジンD2、腫瘍が縮小

 こうした胃がん治療薬について、新たな治療法の開発の可能性がある動物実験に、大阪市立大学医学研究科腫瘍外科学の平川弘聖(こうせい)教授、八代正和准教授らのグループが成功した。

 がん細胞の増殖を抑制する物質そのものではなく、その物質のがん細胞内で合成を促進する酵素を投与する形で効率的に増量するというこれまでにない治療法。がん細胞は自身の内部で自身の抑制物質を生産してしまうことになる。マウスの皮下に胃がん細胞を接種し、5日目から合成酵素を投与したところ、図のように腫瘍のサイズを縮小することができた。

 この物質は「プロスタグランジンD2(PGD2)」といい、これまでがん細胞に対する効果はわかっていたが、生体内では不安定で短時間しか効かないので、直接に投与するという臨床応用は困難だった。

 また、この治療法に効果があるかどうかを判定する指標もみつかった。細胞の核内にあるがん遺伝子に活性化の信号を伝達する細胞内受容体「PPARγ(ペルオキシソーム増殖因子活性受容体γ)」という分子。動物実験で5種類の胃がん細胞を移植したうち、PPARγが多く発現している細胞に効果があった。つまり、PGD2はPPARγに作用して増殖を抑制していることになり、PGD2をがん細胞増殖抑制の分子標的阻害剤として使える可能性もある。この成果は国際学術誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー」電子版で公開された。

 八代准教授らは「がん細胞に自身の増殖抑制の物質を作らせる治療法は新しく、胃がんの特効薬の開発が期待できます。効果のある患者の選別もでき、確実な治療を行えます」とする。膵臓(すいぞう)がん細胞や食道がん細胞にも有効とみられる、という。

        坂口至徳

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昭和50年、産経新聞社入社。社会部記者、文化部次長などを経て編集局編集委員兼論説委員。この間、科学記者として医学医療を中心に科学一般を取材。

(産経新聞)

5588上記の記事を見ると、がん細胞そのものが己の細胞増殖を抑制させてしまう薬だそうな。

これは素晴らしい発見ですな。

仮にがん細胞が体内にあったとしても、増殖しなければ命を脅かす存在にならない訳でしょうから、点滴や投薬を受けながら「がんと共存していく」事が可能になるのでしょう。

体内に出来たイボが、大きくもならずにそのままある状態って感じでしょうかね。

画期的大発見であるとワタシは思ふ。

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